がんばれ集中力

女が階段を上る時のがんばれ集中力のレビュー・感想・評価

女が階段を上る時(1960年製作の映画)
4.1
あたしは真冬の様な厳しい試練を受けた
しかし歩道の並木も冷たい風を受けながら新しい芽を育てていく
あたしもそれに負けないように生きていかなければならない
風が当たれば当たるほど…


夜の世界、商売と人情、男と女、女と女、男と男。こういう水商売界の連続ドラマは幾つか観たことあるけど、主人公のママ(高峰秀子さん)がどの作品よりも本物らしく、映像の仕上がりもシックで上品に思えた。
面白かったのは、ラスト、栄転で遠くへ行く(唯一、恋愛感情を持ち一線を超えてしまった)銀行支店長家族の乗った列車へママが挨拶に訪れた場面。
女(妻)はその時点で疑念を抱きます。支店長のあのバレバレな視線、含み完全にアウトでした。悟りからの「キレイな人ね」はセットですからね。もうちょい上手くやってくれ 笑



女の終着駅は結婚、その言葉を片隅に
今夜もまた生きていく為に女は階段を上がる。
がんばれ集中力

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