キングボブ

クラッシュのキングボブのレビュー・感想・評価

クラッシュ(2004年製作の映画)
4.5
初めて観たときは、正直訳もわからず、なぜこの作品が名作「ブロークバック・マウンテン」をおさえてアカデミー作品賞を取ったのか謎であった。
しかし今回、何度目かの鑑賞で人間誰もが持っている心の弱さや闇、そしてそれを隠そうと弱い立場の人間を差別したり強がったりなど、アメリカ社会にはびこる人種差別と絡ませながら見事に表現された群像劇であるこの映画の奥深さや素晴らしさに気づくことができた。
魔法のマントやペルシア人の娘の行動が、それまた誰もが持っている光の部分を表しており、暗いトーンながらも希望を持ってエンディングをむかえたこともポイントが高い。

全然内容と関係ないが、個人的にはテレンス・ハワードとドン・チードルという新旧のジェームズ・ローズ(ウォーマシン)が共演しているのが楽しかった。
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