作品集

容疑者Xの献身の作品集のレビュー・感想・評価

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
4.7
エンディングでボロボロ泣く映画

花岡靖子は娘と二人暮らし、
弁当屋の亭主。
陽気で人当たりも良い。
しかし、そんな二人の元に、
元旦那がおしよせる。
昔のことを掘り下げ、
もう一度やり直せと乱暴な口調で言う。
そんな元旦那を母と娘で殺してしまう…
そんな時隣人の堤真一が…
「殺したのゴキブリじゃないですよね?」
と言うお話

僕はガリレオ作品が初めて。
初めての作品で、湯川さんからの
「実に面白い」ではなく、
堤さんからの「実に面白い」を聞いてしまった。
それもまた面白い。

「世の中には自分の知らないことがまだたくさんある。」

数学しか自分には楽しみがないと思っていた堤真一が今回の主人公と言っても過言ではない。
今回はこの堤真一が天才という役割。
作るトリックも面白く魅了された。

「〇〇しか好きじゃない。」
そんなことってよくある。
昨日感想をあげた「さかなのこ」も
そうだけど魚しか好きじゃない。
それを突き詰めていく。
それってすごく素敵なこと。

でも、限界が来る人もいる。
もうこれ以上楽しみを見出せなかったら
この世界にいても意味がないと
思ってしまってもおかしくない。

今回の堤真一は、
そんな生きてたって仕方がないこの世界に
希望を見出す何かを見つけた。

本当に些細なことだった。
でも、それに彼は生かされた。
泣けて泣けて仕方なかった。

世の中にはまだ自分たちが知らない
素敵なことがたくさんあるのだと
この作品から学んだ。

主題歌を「最愛」にしたのが良くわかる。
エンディング曲で1番泣いた
「実に面白い」映画でした。
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