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容疑者Xの献身のsekisonのネタバレレビュー・内容・結末

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2時間以上の作品なのにそれを感じさせない
めちゃくちゃ面白い
その代わりに(?)誰も幸せにならないしんどい

堤真一のうだつの上がらない教師役がとてもハマっていた
学校での描写もあ〜そういうタイプの教師だな〜って感じだった
死にきれないから生きてるって感じだったけど、いざ死のうとした時に隣に越してきた松雪泰子親子が挨拶に来るの運命だったな
そりゃあれだけ綺麗かつ可愛い親子引っ越してきたら死ぬ気も失せるなと思った
挨拶程度の隣人かと思ったらもう少し関わりのある隣人(泰子の弁当屋で毎日買い物する、出勤途中後ろから娘に大きな声で呼ばれて挨拶もされる)だったことが終盤で分かるので、犯罪肩代わりする情も湧くよなぁ〜と思う
人を好きになったことがないような人間なら尚更
窓開けて親子の楽しむ声聞いてるシーンはキモイけど健気で泣いてしまった

湯川先生は「人を愛する事を知った」的な発言してたけど、愛することを知ってしまったからホームレスへの殺人が起きたのかと思うとそれはそれで複雑
でも数学だけを愛し続けてたら多分あの時死んでただろうからどっちに転がっても絶望しかない
繋がってはいけない歯車が全部繋がった感じだな〜〜

ホームレスへの殺人と元夫の死体遺棄・損壊で懲役何年くらいだろうか
出てきた時には松雪泰子と2人でまた別の場所で弁当屋やっててくれないかな…とかとにかく彼ら彼女らの未来の幸せを祈る他ない
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