このレビューはネタバレを含みます
堤真一の演技は素晴らしいに尽きる。
思わず感動もした。
ちょっともらい泣きすらした。
でも…花岡靖子にひどく同情もした。
「誰かのため」にすることは、
見方を変えれば「誰かのせい」になる。
こんなことされたら、
誰にだって背負いきれないだろう。
石神には理解できないだろうなぁ…
だから独りなんだよッ!と言いたくなるけど、それも酷だよなぁ…。
そもそも石神は孤独を受け入れていて、完全なる自己満足で、誰に知られなくてもいいと思ったのだから。
湯川先生の行動は、石神には、痛恨だったろうけど、事が全て済んでしまった以上、友人としてできる最良の行動ではないだろうか。
石神の献身の動機が、誰にも知られないままというのはずっと見てきた湯川先生には受け入れ難いだろうし、
そしてなにより、どんな理由があっても、ホームレスの命は、道具にしていいものではない。