りょう

容疑者Xの献身のりょうのレビュー・感想・評価

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
3.4
 原作が東野圭吾さんの「ガリレオ」シリーズ最高傑作で直木賞受賞作って、あえて説明する必要もありませんが、素晴らしすぎて文庫本で4~5回は読みました。
 映画は10年ぶりくらいですが、少し原作の記憶が薄らいでいたので、新鮮な気持ちで観られました。数学者の石神の容姿と刑事の草薙のキャラが原作のイメージではありませんが、湯川学のイメージは福山雅治さんでぴったりだと思います。東野圭吾さんは佐野史郎さんをイメージしていたと言っていた記憶がありますが…。
 映画としてはテレビドラマの延長のような雰囲気で、これといって特別なものはありませんが、このトリックだけでも原作に忠実に表現すれば、普通は面白くないはずがありません。
 個人的には数学も物理も高校生で挫折して文系一筋ですが、「ガリレオ」シリーズは全般的に物理の知識がなくても面白いです。湯川学のキャラに共感できれば…。さすがに上司だったら大変かもしれませんが、何ごとにも理論的に思考する性格は嫌いではありません。文系でも理論は重要な要素だし、むしろ理論を無視できる分野はほとんどないはずです。
 堤真一さんと松雪泰子さんの共演を観ていたら、SABU監督の「MONDAY」(2000年)を観たくなりました。
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