先日観た『硫黄島からの手紙』の姉妹作で、同じ“硫黄島の戦い”をアメリカ軍視点で描いた作品。同じ監督が戦った敵国それぞれの視点から2作品製作するって初めてだよね!? あっぱれイーストウッド監督!
“硫黄島の戦い”の際、アメリカ軍が すり鉢山の山頂に星条旗を掲げた有名な写真「硫黄島の星条旗」(Raising the Flag on Iwojima)。
星条旗を掲げた英雄兵士の息子が、老いた父の戦時中を知るため戦友たちを訪ね話を聞く‥。
日本にとっては屈辱的な写真であり写っているアメリカ軍兵士に興味などなかった。でもアメリカでは「戦争に勝てる」という気にさせてくれた重要な写真であり戦時国債キャンペーンに大々的に使われた。さらにこの写真をもとにアーリントン墓地に大きな海兵隊戦争記念碑が造られた。
それにしても硫黄島に近づいてきた圧倒的な数のアメリカ軍艦隊のシーンには驚かされた。
日本軍の戦死17,845名以上、アメリカ軍の戦死6,821名、戦傷21,865名。太平洋戦争最大の戦闘とされる。
『硫黄島からの手紙』『父親たちの星条旗』どちらの作品も偏った作り方はされておらず、当事国の国民としても観てよかったと思えた。
硫黄島は日本領土だが、現在一般人は入れない。