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死ぬまでにしたい10のことのlemmonのレビュー・感想・評価

死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)
3.9
サラポーリーが素敵である。
賛否はあると思う。
観ていて複雑。
死ぬからって、、、
でも死ぬんだから、、、
の繰り返しの葛藤が観ていてあるにはある。


サラポーリーはこの映画中であまり表情を変えなかったけれど、今生きているエネルギーみたいなものを感じとれて、ポーリーに乗っかって見れたので楽しめた。

余命宣告された女性が死ぬまでにしたいことを決める。だからといって自棄になるわけではなく、ほんのちょっと踏みとどまっていたことをしたい(してみたい)といった感じ。

ポーリーは自分がいなくなった世界を時折感じ、切なくなるが、その世界で自分が忘れ去られてしまう恐怖よりも、大事な人たちがもっと幸せでいられるようにするにはどうすればいいかを考える。
この辺、ヒロイン自身の強さ、人格もあるだろうけど、「母」であったことも大きかった気がする。 そして、若さも。

ものすごく都合のいい展開のはずが、出てくる登場人物たちに胡散臭さがまったくなかった。決して完璧ではないがやさしい夫、心に傷の負った子供好きの優しい看護士をしている隣人、ダイエット中毒の仕事仲間、コインランドリーで特別な時間を過ごした男、立ち寄った美容院の美容師、それに子供たち。

言葉にするのが難しいが、
本作は妙に清々しい。
ただ、やっぱりすごくスキとも言い難い。
観返すとそこも魅力なのかも🤔とも思えてきたけど。
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