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網走番外地 大雪原の対決のmitakosamaのレビュー・感想・評価

網走番外地 大雪原の対決(1966年製作の映画)
3.4
東映YOUTUBEにて。網走番外地10作中の7作目にあたる。
今作はタチバナ(健さん)が晴れて出所し、先に脱獄していたシロクマ(内田良平)とその一味を退治するまでが描かれる。

冒頭、理不尽な看守のイビリが繰り広げられる中、シロクマが脱獄。その責任逃れのためにリンチで殺された受刑者。その恨みを背負いタチバナは出所。田中邦衛や由利徹らの面白受刑者は置いてけぼりだ。

タチバナはノサップに行き獄中死した家族を訪ね、そこで鬼虎の名をかたるヤクザの一味を知る。この親分に上田吉二郎だ。もうキャラが立ち過ぎている。部下も面白顔だし、地元の娼婦達も一々面白い。しかも本物の鬼虎(アラカン)が下働きとして様子を見ているという楽しさだ。

シロクマは自分の身分がバレない様に顔を焼くが、ほっぺたがケロイドになっただけだ。普通に身バレしてる。顔焼き損だな。

偽鬼虎の正体もバレ、石油利権を強奪も失敗。破れかぶれな偽一家にタチバナと鬼虎らは返り討ちにする。
タイトルは“大雪原の対決”とあるが、ぜんぜん雪原じゃない町の中で戦う。雪こそ降ってはいるが、だいぶタイトル詐欺だ。アラカンは凄みはあるが、アクションになると流石に御高齢は隠せませんなぁ。
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