拝啓 ブルース・ウィリス様
正直、私はあなたにラブストーリーを期待していませんでした。
でも、監督はロブ・ライナーだし、私が大好きな「恋人たちの予感」の15年後的なコピーだったし、相手はミシェル・ファイファーだったし、なぜ、なぜあなたをキャスティングしたんですか、ロブ・ライナー!と思いつつ、公開してすぐに見させて頂きました。
禿げているあなたの新婚当初の若い頃、長髪のカーリーヘアー、、全く感情移入できません。
作家という役柄が、そもそも合っていません。そんな繊細にはとても見えません。そういう役はイーサン・ホークに任せましょう。
そして、作家という役柄だけに、何度も出てくるロマンティックな台詞を囁かれても、何かちょっと湿疹が出てきそうになりました。しっとりとした瞳でミシェル・ファイファーを見つめ、あなたは囁きましたね。
「僕の”最高”は君だ」
ゾクゾクゾクゾク~。
初めてのデート、プロポーズ、新婚生活、息子と娘が生まれ、そして情熱が冷めて、カウンセリングを受けて、別居して、離婚するのか結婚生活を続けるのか、悩むあなたの姿。
「結婚とは何だろう」という深遠なテーマにじっくり浸るには、人間の機微を捉えた台詞と、それを自然体に言って違和感のない役者が必要なのです。
「ダイハード」新作、楽しみにしています。
お身体に気を付けて、お爺ちゃんになってもアクション続けてください。
私はこの映画のことは忘れることにします。
敬具