“ずっと一緒だと思っていた。”
結婚15周年を迎える夫婦。かつては熱い恋に落ちた二人だが、読書家の妻とお調子者の夫の歯車は徐々に狂い冷めきっていた。子供を2カ月のサマーキャンプに預けている間の彼らの決別、別居、そして離婚までを辿る。これは“Love”なんていう崇高なものではなく、“Us”の物語。監督は“スタンドバイミー”のロブ・ライナー。
離婚を考えている夫婦みんなに観てほしい。積み重ねられた時の流れに押しつぶされ、その積み重ねこそが大切なものだと気づくことができない。子供の前では気づかれないように笑顔で振る舞う二人が印象的。この手の映画といえば最近だと“ワイルドライフ”や“ブルーバレンタイン”があるけど、とにかくこれはラスト5分のミシェル・ファイファーに涙が止まらないくらいの名演技。
