《生きる意味を問え》
列車の脱線事故。乗客は皆死んだ。ただ一人の男を除いて。
さらに彼には、傷一つなかった。
これは奇跡なのか?
「生き残ってしまった」という事実が彼を悩ませる。
この時には、すでに彼の運命は狂い始めていた、、、
以下、ネタバレを含みます。
サスペンス映画としてじゃなく、ヒーロー映画として好きだ。
相手に触れることで、その人の犯罪を見抜く能力を持つデヴィッド。ヒーローとして生きていくことを決意し、Mr.ガラスと手を交わす。そしてこの瞬間、皮肉にも彼の犯した罪の全てを感じ取ってしまうのである。
自分を保つために、生きる意味をヒーローに求めたデヴィッドは、そんな決意と同時に再び絶望を味合わされる。
Mr.ガラスの歪な正義によって、ヒーローを誕生させてしまうという構図が面白い。
ヒーローになるまでの葛藤と、真実を知ってしまってからの葛藤。
彼は再び、生きる意味を問うことになるのだ。