この作品はヒーローが誕生するまでを描いた作品だ。
スプリットと繋がっている作品で興味が湧いたので鑑賞。
生まれつき体がガラスの様に脆い男は、この世界には自分の対になる異常に強い体を持った人間が居るはずだと信じていた。
そして男は自分の対になる人間を探し続けていた。凄惨な事故を報せるテレビニュースの音声に耳を傾けては「この事故での生存者は一名で奇跡的に無傷です」という類の言葉を探した。
そしてある日、求めていた言葉が列車事故のニュースで発せられた。
男は自分の対になる人間を見つけた。
そして強靭な肉体を持つ彼ならヒーローになれると信じて接触を図るのだが、、、
以下感想、、、
ヒーローは自分がヒーローだと自覚していないからこそ格好良いものだと本作を観て改めて思った。
人助けをしたことを周りに言いふらす為のヒーローなんて考えてみたらダサすぎる。
とはいえこの作品ではヒーローになる男が全く自分の素質に気づいていない。スパイダーマンやスーパーマンとは明らかに違う。
私の知る中では飛び抜けて現実的なヒーローだった。
それ故にこんなヒーローだったらもしかしたら居るかもしれないと少し思ってしまうほどだった。
だからこそ彼は歪んでまで信じ続けてしまったのかも知れない。