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晩菊のtaroumanのレビュー・感想・評価

晩菊(1954年製作の映画)
3.0
新文芸坐 没後50年成瀬特集
成瀬ファンとしてあえて申し上げれば、辛味大根のようなヒリヒリした味わいや山菜のようなほろ苦さも感じられず味付が少々平凡とは言い過ぎか。
更にもって身の程わきまえず誠に不遜な言い方を承知でヒソヒソ呟けば、杉村先生はやはり脇でピカ一の人で、でこちゃんやベルさんにはなれないなどとは、一体何様の積りか不届き千万そこに直れと言われても仕方ない。
元芸者たちのその後の世過ぎというなかなか魅力的な設定で、成瀬ゆえに勝手に期待度マックスにしたと言われればそこまでだが、例によって突然杉村先生の一人語りが入ったりして少々興ざめ、などとついぶつぶつ。
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