晩菊の作品情報・感想・評価

「晩菊」に投稿された感想・評価

成瀬の中でも特に好き。

元芸者たちのその後。
おじさんのいい話たくさんなのに、おばさんのいい話はなかなか無いんですよ。
杉村春子の素晴らしさよ…

思いを残す元彼、上原謙との久しぶりの再会。帰宅すると待っていた彼を確認するや、挨拶もなく通りすぎていきなり氷掻きだすから何事?と思ったら頬の火照りを鎮めるためーー!
きゃわ!

おばはんたちのガールズトークのスレっからしさ、明け透けで下世話でミジメったらしくて。でもそれは、すごく沁みるし響く…
成瀬の描く女は本当に居る女。
杉村先生の高利貸しが、板に付き過ぎていてもうお見事👏👏👏と言うしかありません❗❗この作品には、まだまだ有名なキャスト陣が控えていると言うのに。杉村先生 流石でございます✨
SH

SHの感想・評価

4.0
2008年9月28日 新文芸坐二本立てで鑑賞しました。
昔からの友人、若い世代、仕事、昔の男、お金の貸し借り....がっかりすることもあるけど、ユーモアもあって暗くならない。
友人「ねえ見てあれ、なんとかウォークよ。アメリカの女優の。私だってあれくらいできるわ」とヒョコヒョコ歩くシーンも笑ってしまった。
いい作品。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2017.8.4 神保町シアター

時の流れ、金の流れ。人が金を動かし、金が人を動かす。ひたすら地味で汚らしい(失礼!)話なのに、ユーモアとシリアスが入り混じった絶妙な話運びと、ラストにおける爽やかな着地・余韻との塩梅がただただ素晴らしくて泣きそうになったし、昔の恋人に隠れて支度をしている杉村春子が襖を開けられた際に漏らす声の甲高さや、近くを通ったハイカラ女のモンローウォークを真似る望月優子の歩き方もたいへん微笑ましかった。
takandro

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4.2
昭和も平成もやってること変わんないな。自分と自分の家族を見てるようなところもあって嫌いな映画。駅を行き交う人、人人。
roland

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-
悲しくもこれまた金銭が物語を進める。ラストの駅、画面左奥、ホームへと続く階段の神秘。男が強い弱い、女が強い弱いのレベルの話ではもはや図ることのできないなにか。
tokio

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4.1
Rec.
❶17.08.03,神保町シアター/神保町シアター総選挙2017
成瀬デビューしました。好き。確かに家庭が主な舞台であること、人物の正面っぽいショット、室内の構図、人物が出入りする様子、などは時折小津っぽいけど、小津が私的・崇高で確固たる世界観を描くことに徹していることに対し、成瀬はだいぶ肩の力が抜けていて気楽に観れる。とはいえ日常的なひもじさの描写には妥協がない。編集や人物・視線の動きなど、映像の流れもかなり滑らか。本作は心の声多め。

元芸者で、今は家庭を持たずゆとりを持ちながら金の貸し借りや不動産を転がしつつ、聴覚障がいを持つ女中(鏑木ハルナ)と暮らすおきん(杉村春子)の気高さ!ストーカー気質の昔の男・関(見明凡太郎)や結局は金の無心が目的の田部(上原謙めっちゃイケメン)といっただらしない男性陣との対比、加東大介の即席手話にぽかんとする女中、芸者仲間の娘・有馬稲子の美人さと、見どころ盛りだくさん。ちんどん屋が近づいてくる。

2017/7/29 神保町シアター
望月優子は挙動や言動まで全て面白くチャーミングだし、細川ちか子は気品溢れる演技で成瀬が描く作品に見事にハマっているし、杉村春子は所々若返っているしで楽しかった。あと加藤大介って沢村貞子の弟なんだね。強いな。
いしの

いしのの感想・評価

4.5
おそらくは平均年齢が75歳を超えていた神保町シアターでの鑑賞。

とにかく金の話ばかりで気の滅入るような映画なのだが、
成瀬映画特有の光の柔らかさ、視線の交錯、小気味良いシーンの転換は楽しい。

ユーモアを含めてところどころ目の覚めるような演出がある。

ハンサムな昔の恋人の訪問に、手早く氷を砕いて顔を冷やす、杉村春子扮するおきん。
そのおきんが写真を焼き捨てると突然降り出す雨。
その音の中で、酒のためにすでに頭の呆け始めている昔の芸者仲間が便所の入口を間違える一連の場面なんか。

監督の冷徹な視点とリズム感とバランス感覚に感じ入る。

ちなみに、僕にとっての5点は稲妻とおかあさん。
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