このレビューはネタバレを含みます
saebou先生のオススメから。私の最も愛するドラマ『ブレイキング・バッド』のリディア役の人が鍛冶屋として出ていて驚いた。既視感があると思ったら!
あと『カンタベリー物語』の著者ジェフリー・チョーサーが出てくるのだが、これが名脇役。虚実を織り交ぜながら(ほぼ虚)、異様に高いテンションで主人公を盛り上げてくれるので、見ているだけで笑みがこぼれてくる。
総じて、普通に面白かった。テーマである中世の「馬上槍試合」自体に戦略性はほとんどないため、その他の演出で魅せざるを得ない。本作はその魅せ方に無駄がなくテンポが良いので、上手くいっているようだった。
ただ、ヒース・レジャー演じる主人公ウィリアムの掲げる「騎士の誇り」みたいなものには毛ほども共感できなかった。無鉄砲な死にたがりにしか思えずイライラ!笑。王女も王女で謎の試練を課してくるし。でも、そうしたフラストレーションを吹き飛ばすくらいの勢いがある。
あとは終盤、ウィリアム父との再会がなかなかウルっときた。観て損はないと思われる。
ストーリー性:★★★
メディア性:★★★
メッセージ性:★
個人的共感:★