『裏切りの闇に眠れ』『やがて復讐という名の雨』のオリヴィエ・マルシャル監督作品。
主演は『やがて復讐という名の雨』のダニエル・オートゥイユ。
『インファナルアフェア』のような深い人間模様を描いている。
この作品では、フランスの警官はマフィアと変わらない様な体制なのかと思うくらい腐っている。
監督自体がそもそも嘗て警官だった経歴を見ると強ち嘘とも言い切れない。
だが、残念なことに『男たちの挽歌』や『インファナルアフェア』のようなドラマ性は非常に薄い。感情移入がしにくいのと、他人行儀な人間関係と煮え切らないラストに苛立ちを覚える作品となっている。
物語の重みだけを追求するなら良いが、作品の面白みを追及するなら香港ノワールのほうが上だと思う