『ロードオブザリング』『キングコング』のピーター・ジャクソン監督が製作したSF衝撃作品。
アカデミー賞を4部門もノミネートした作品。
元々は『Halo』というゲームソフトの実写映画化ということで作られる予定だった作品なのだけど、頓挫したためにこの企画を実現させたという。
物語
1982年、正体不明の巨大宇宙船が南アフリカ共和国に襲来する。
ヨハネスブルクに浮遊するこのUFOに政府は偵察部隊を派遣したが、予想とは違い、不衛生で弱り果てたエイリアンの群れが難民として存在していた。
処遇が決まるまでの間、彼らは第9地区と呼ばれる仮設住宅に住まわされることになる。
一般市民とエイリアンとの格差が現実化し、第9地区はスラムと化す。
エイリアンの管理事業は民間企業であるマルチ・ナショナル・ユナイテッド社(MNU)に委託されることになり、MNUは傭兵部隊による武力行使で平和を装うと試みるが失敗。
市民とエイリアンとの対立が激化したことを受けて、MNUは第10地区に強制移住を計る。
現場責任者に指名されたヴィカスは、劣悪な環境である第10地区に移住させるために、強制的に承認サインを書類にさせることが仕事。
話の分からないエイリアンたちに、彼は次々と強制執行を強いるが、クリストファー・ジョンソンと名乗るエイリアンの小屋を訪れることで、思わぬアクシデントが発生する。
いやーーーーーーーーーーーーーーーーー、非常に面白かった!!!!
『インデペンデンス・デイ』『メンインブラック』を期待していたが、はっきり言ってそんなレベルではない☆
正直、甘く見ていた。CMもエイリアンにモザイクをかける等、いかにもふざけた作品ですと言いたげに演出していたんで、コメディタッチのSF映画かなと思っていたら。。。
この映画は、エイリアンを人としての目線というか、まるで嘗てのアパルトヘイトを払拭させる人種差別を測ったかのようなリアルさを持つ演出をすることであるアクシデントが起きた時から起こる人の狂気のインパクトというか衝撃は、リアルに笑えない残虐さがある。
ようはこの映画は戦争映画だと自分は思った。それは『ボーンシリーズ』顔負けのアクションもさることながら、驚くべきドラマ性も秘めているからである。
また、ジェットコースターのような展開とは正にこの映画のことを言うのだと思う☆
ありがちな展開に飽き飽きしている方、ハラハラする展開が好きな方、SFの大ファンの方、この作品を必ず見ろ!!