Omizu

重役室のOmizuのレビュー・感想・評価

重役室(1954年製作の映画)
3.9
【第27回アカデミー賞 助演女優賞他全4部門ノミネート】
『ウエスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』のロバート・ワイズ監督によるビジネスドラマ。キャストもスレデリック・マーチ、ウィリアム・ホールデン、バーバラ・スタインウィック、ジューン・アリソンとかなり豪華。

ある企業の社長が突然亡くなり、次の社長を決めることになる…というストーリーではあるが、社長が亡くなると判明するまでがかなり長い、そして面白い。

序盤はミステリー仕立てで社長の死を描き、その後は幹部たちのその企業での立ち位置や考えをテンポよく描いていく。そして後半は社長になるためのそれぞれの動きや腹の探り合いを巡る群像劇、愛憎劇になっていく。

特に後半のある男が奮起するストーリーは熱い!丁寧な脚本の積み重ねがあるからこそラストのスピーチはとても胸に響くし感動する。

脚本が素晴らしく、演出もとても端正で全く飽きさせない。とても面白い作品だった。
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