最近個人的にブームのレニー・ハーリン監督による当時彼の妻だったジーナ・デイヴィス演じる女海賊を主人公にした興行的には大失敗の大コケアドベンチャー。
華に欠けるキャスティングにあまりに想像通りの展開、中盤辺りで簡単に宝が見つかる点（せめてそこまで苦労しなかった代償としてトラップや呪いといったミステリー＆ホラー要素が欲しかった）、今となってはチープな転落シーンにおける合成は気になる所ですがニンニクを使い過ぎて香りこそ良いもののくどい料理みたいな執拗な爆発は言わずもがな大迫力。また、序盤の乗馬中に建物を突き破り再び乗馬、という流れやシャンデリアをターザンロープの如く使用、そして重りを利用して飛び上がる辺りは座席ごと脱出した「ダイ・ハード2」でも顕著だったハーリン監督らしいスリリング且つユーモラスなアイデアと言えそうです。
海賊映画の成功例である「パイレーツ・オブ・カリビアン」が存在する今となっては注目度低めでしょうが先入観なしで観ればそんなに悪くない作品だと思います。
