ENDO

ボウイ&キーチのENDOのレビュー・感想・評価

ボウイ&キーチ(1974年製作の映画)
4.0
逃亡と隠遁生活を繰り返す3人組。ボウイ(キャラダイン)に至ってはその世界しか知らないという点であまりに受動的で弱々しい。ラジオではFBIを誉めそやし、安っぽいメロドラマが2人のラブシーンに水を差す。大胆にも刑務所から親友ジョン・シャックを脱獄させるのだが……。
キーチ(デュバル)はただ家で微睡むしかなく、ルイーズ・フレッチャーだけがまともな大人として彼女を押さえ付け、死地から救う。つまり2人で死ぬことすらも叶わない。たったひとり駅のホームで雑踏の中に消えてゆくデュバル。無為な時間は遊びそのもの。恋愛ごっこ。そして仕事すらもごっこに過ぎない。例え人死が出たとしても。その浮遊感に面食らいました。
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