ENDO

狙撃者のENDOのレビュー・感想・評価

狙撃者(1952年製作の映画)
4.2
『結婚式のメンバー』の主人公の理想となる兄が極悪。今で言うインセル。まあ戦争によるPTSDという概念が『光あれ』で何となく分かりかけてた時代の産物。性犯罪とスナイパーが直結するのはヘイズコード上のパラフレーズだとして死の速度に驚く。自分のポスター(像)に重なった途端に殺されるマリー・ウィンザー!変な男をナンパしたせいで帰宅後、ワンカットで殺されるドワイヤー嬢、窓ガラスの銃痕とどでかい銃声。煙突掃除夫の決死の呼び掛けと墜落!サンフランシスコという坂の勾配を活かした高低差のある画面に痺れる。深夜の焼却炉で目が合う黒猫🐈‍⬛カウリスマキ映画の古典的なハリウッド演出、クリーニング屋の使いっ走り(労働階級)なのでどうしてもペロンパー像と重ねてしまう。手による葛藤描写、あまりにも作り物めいた男の涙にTHE END、あざといけど久々に観ると感動しちゃう。
ENDO

ENDO