浅野公喜

ジャーロの浅野公喜のレビュー・感想・評価

ジャーロ(2009年製作の映画)
3.1
冒頭のオペラや雨の中のタクシー、終盤の屋上、転落して割れるガラスとアルジェント監督作品を観てきた人にとっては良い意味で(?)既視感のある部分が色々登場します。

個人的には「シャドー」のようなイメージを期待していたのですが、犯人の顔が中盤からはっきり見れるようになった為謎解き要素は減り、思ったよりこじんまりとした作品に感じました。また、日本人の犠牲者が出たことで、録音した遺言の意味を聞く為に登場した魚屋の「仏教の教えを言っている」という台詞も宗教観の薄い日本人にとっては少々疑問が残る感じ。

ただ、少年時代の回想シーンにおける捻るような回るようなアングルはなかなか印象的でした。
浅野公喜

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