ユグドラシル

ライオン・キングのユグドラシルのネタバレレビュー・内容・結末

ライオン・キング(1994年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

🌸content🌸
息子を未来の立派な王にするために忙しい中でもシンバとの時間を作り、王としてのあり方や悩んだ時の道標を教えているシーンでムファサの完璧さが伝わり、亡くなった時のシンバの喪失感や罪悪感が一層深くなり、しんどい。
シンバはその後ティモンとプンバァに育てられたから明るさを保てたのだと思うので、もし2人に出会ってなかったらと考えると怖い。
ヌーの暴走シーンは数分だがここだけで制作期間が3年かかったと言われていて、ヌー1頭1頭がみんな違う動きをしていて迫力とこだわりや意地が感じられる。まじですごい。

🦄character🦄
1番好きなのはナラだけど、注目すべきはディズニーヴィランズの中でも人気の高いスカー。頭が良くて巧妙で、言葉巧みにシンバをゾウの墓場へ誘い出すシーンは最高。そしてムファサとシンバを殺すための作戦に隙がない。ラストでハイエナたちに殺されてしまうが、続編でもキーパーソンになってるくらい伝説的な悪で、かつ魅力的なキャラクター。持ち歌も良い。
あとは、シンバの母(サラビ)のメンタルがやばい。あまり語られていないが、最愛の夫と息子を同時に失い想像を絶する悲しみに飲み込まれたはずなのに、スカーのせいでめちゃくちゃになったプライドランドに残り、仲間たちのために何年も強く気丈に振る舞えるのがすごすぎる。

🦋music🦋
「サークルオブライフ」「愛を感じて」などメインの挿入歌はエルトン・ジョンが担当してて素晴らしいが、ハンス・ジマーの「キングオブプライドロック」がやばすぎる。あの曲をバックにシンバが王になる決意を表明するためにプライドロックを登るシーンは何回観ても毎回泣ける。
そしてこういったいくつかの重要な挿入曲たちは実は序盤のムファサとシンバのシーンなどにアレンジされて明るい感じで流れている。
シンバの心に残されたムファサとの思い出も、プライドランドの未来に繋がってることを感じさせられる。