少年たちと老人の交流。
まあ相米らしく特にストーリーに見るべきところはない。老人と少年の交流は一切のトラブルなく始まるし、大きな事件も起きない。
少年たちは終始棒読み。動きながらセリフを言う時はまだマシなんだけど、立ち止まった時のセリフが大声を出そうとしてるからなのか聞き取れないし、聞き取ろうと思わなくなるキンキン声なのも良くなかった。
少年たちの世界やそんなに広くない庭がメインの舞台なので、映画の中身も割と窮屈なまま進むし、お決まりのように老人が戦争を語り始める。相米作品と知らされなかったら寝落ちしてたかも。少年3人組というところも、「ズッコケ3人組」そのもので、既視感バキバキなんだよな。その中に父がいないことを受け入れられない少年が出てくるからそこから発展があるんだろうと思ったけどそこもいまいちで。消化不良でした。
ストーリーを放棄するなら、せめて映像的な快楽がほしい。庭にコスモスが咲き誇るところは美しかった。