暴力に全フリしてて、そういうのが見たい人には面白い作品なんでしょうけど、全くダメだった。
出てくる人物全員が頭の悪いクズで、早く全員死んでくれ以外の感情が持てなかった。何をどう楽しんだら良かったんだ?
作り手は暴力かっこいいと思ってるとしか思えなかった。ダサすぎる…。
前半に激しい暴力が続くんだけど、後半はクズ同士がダラダラ会話するのもしんどかった。早く殺し合って全員死んでくれ…
2024年に映画で暴力を見せるんだったら、見たことのない新鮮な暴力描写とか、恐怖を覚えるくらいの圧倒的な暴力を見せてほしいのに何もなかった。キャラ全員暴力を積み重ねてきた陰影が全くないし、わざとなのかコントにしか見えないシーンも多いし、何かが起こりそうで何も起きない顔近づけとかツバ吐くとかナイフで刺すとか行動パターンも少なすぎる…。
役者がとにかく演技へたなのもしんどかった。もうちょっとやりようがあったのでは。
せめて誰か1人でも好きになれたら良かったのにそれもできなかった。
あの程度しか描かないんだったら、弟のエピソード不要では?
しかも一番好き勝手やってたやつが生き残ってるし。いや、全員死ねよ。
ストーリーの捻りもないのにご都合主義満載だし、演技演出もできてないし、映像的な快楽もないしで、一体何を見れば楽しめたのかが全くわからない。何をやろうとした作品だったんだろう。
時々、山が安く売られてるニュース見かけるけど、死体隠したい人が買うんだ!という納得はあったけど、面白みを感じたのはそれくらいかな。
2024年にヤクザ映画をやるんだったら、なぜ社会はそれまで利用していたヤクザを否定するようになったかを踏まえて、それでも今ヤクザを描く理由が必要だったのでは?
そのためには、人々の中に眠る暴力への憧れを刺激するような見たことのない暴力描写とか、貧困・ネグレクト・発達障害とかの社会問題へののなんらかの目配せは必須だと思うんだけど、ヤクザ映画好きなんで、それを現代風に半グレと死体処理屋でやってみました!どうすっか?みたいなノリでは、元々好きな人にしか届かないと思う。
ちょっとしたセリフとかも既視感のあるものしかなくて、逆によくここまでチープなセリフだけを書けるなと感心した。
最低限の映画の体裁はとれてるから1点にはしないけど、時間返せ映画でした。
チンピラの内ゲバ。
全員死んでくれ。