「マリー・アントワネット」というレトロポップなアーティストがいたとしたら、その壮大なミュージックビデオを延々と見せられた印象
とにかく監督さんがキルスティン・ダンストを愛してて、最大の賛辞を送っているのがわかる。
池田理代子の「ベルサイユのばら」で育ったわれわれ世代のものにしたら、この映画もキルスティンも違和感しかわかないのであるが、これはこれで「史実をもとにした歴史大河」ではなく、とってもお金をかけた素敵なファンタジー映画だと思えば悪くない。
お洒落なダイニングバーやカッフェーでスクリーンに垂れ流せば本当におしゃれ空間間違いなし。
特にプチ・トリアノトンの部分はふわふわした綿菓子みたいな展開で、フレンチロリータ界隈の女子たちは心ときめいたに違いない。
ベルばらマニアの私にはどうしてもポリニャック夫人は出てこないのか?とかルイ・シャルル王子のその後は描かれないのかとかいろいろ気になってしまった。