豪勢な家のキトリッジ夫妻の家にやって来たのは息子の友人と名乗る黒人のポール。
怪我をしており部屋に連れ込み治療をするが、私はシドニー・ポワチエの息子と名乗る。
そんなポールを歓迎る二人だが、これは全て嘘の話。
このポールという男は一体何者なのかという視点で語られる。
夫妻と同様のやり口で被害を被った6人の証言から、核心に近づいていく。
まるでウディ・アレンのような語り口だが、詐欺の観点としては間違いなく下手。
ただし会話の妙は上手い。
この映画で注目されたポールを演じるのがウィル・スミスというのが大きい。
本人の持つイメージだろう。嘘をやらかしても許容できる持ち味がある。
ただラストが中途半端なのは惜しい。