このレビューはネタバレを含みます
マイケルベイの映画かと思うほど爆破の連続で迫力あり。飛行機搭乗してからは火薬量がハンパない。画面を見たら常に何かが破壊されてる。
囚人は超凶悪犯というだけあり全員癖が強い。リーダーのサイラス(ジョン・マルコヴィッチ)は知能派。この手の囚人物は殴って解決する脳筋野郎が多いイメージだから、頭脳で敵と張り合うインテリ系囚人ってのは珍しい。
顔と犯罪歴でいえばスティーヴ・ブシェミ演じる大量殺人鬼がインパクトあった。色白細身で一見マジメで大人しそうな男が実は30人も殺人してるってのは意外。生気のないギョロ目も特徴的でサイコパス感が出てる。
途中少女と遊んでる時に「まさか殺すんじゃないんだろうな...」とドキドキしたがそんなことなくホッとした。
敵か味方かもわからず一波乱起こしそうな役の割に、最後まで騒動に無干渉で終わったのが残念。最後ラスベガスでカジノ楽しんでるし、ポー以外の囚人で唯一勝ち逃げ。このキャラ何のために存在したんだろ。
主人公の境遇は可哀想。正当防衛なのに元軍人というだけで7年もぶち込まれるのはひどい。初めて娘に会える日にハイジャックされるなんて不運だなぁ。もし俺だったらリスク高すぎるから、仲間を見捨てることになったとしても降りちゃいそう。
娘待ってるのに仲間を助けるために、機内に残るのはなかなか出来ない。正義感バリバリの少年漫画の主人公並みの勇気はかっこいい。
娘からしたら一度も父に会ったことないのに、手紙送り続けてくれる娘が健気で可愛い。
父からしたら娘の赤ちゃん時代を知らずに初対面の姿が小学生ってのは急すぎてビックリしそう。お互い最初はぎこちないだろうし、慣れるまで時間かかるだろうな。