OVA版全6話を鑑賞したので、再編集劇場版となるこちらにマーク。再編集版では赤髪の少女ユングの登場シーンがごっそり減っているらしい。
エヴァンゲリオンシリーズを完結へと導いた稀代のアニメ作家庵野秀明が初めてメガフォンを取ったアニメ作品。序盤(1-3話)まではスポ根とロボットに美少女を足し合わせたような、記号化された深夜アニメ。そこにウラシマ効果を持ち出すことで物語は突如として深刻になる。まるで火の鳥「ロボット編」だ。時空を超越した時、生と死はどうなってしまうのか。最後に火の鳥が出てくるんじゃないか、と思いきやこれまた素晴らしいラストに驚く。これが噂のアニメ史に残るシーンである。
随所に『シン・エヴァンゲリオン』との共通点を見出すことができる。本作にはすでに庵野秀明の作家性が存分に注入されているのだ。
