『牡蠣の王女』の時も思ったが、人員物量作戦ともいうべきモブシーンの過剰さがすごい。そしてダリがデザインしたようなシュールな美術セットもすごいが、ショットが変わる度にフレームの形も変わるというアイデアもすごい。それが単に奇をてらったものではなく、コメディのテンポとエモーショナルなものによる演出にたまげる(あれってズームアップとかトラックアップとかってことかもしれん)。
とにかく圧倒的な、過剰でカリカチュアでラジカルでアバンギャルドでスラップスティックなコメディに、ラストはなぜかジンワリするというアクロバットなことをやってのけるサイレントの傑作。
@シネマヴェーラ渋谷(5/15/2015)
*未DVD化だけどこんなところに。
https://youtu.be/im_pEraUTUs