Jumblesoul

地上最大のショウのJumblesoulのレビュー・感想・評価

地上最大のショウ(1952年製作の映画)
3.0
セシル・B・デミル監督のサーカスを題材にした大作。
サーカスといえば子供の頃に木下大サーカスを二度見た事があるが、本作のサーカス団は1400人の団員&スタッフに無数の動物達という、あの10倍以上の規模で圧倒される。
空中ブランコの男女花形スターと団長の三角関係が話の中心。でも、マックのドナルドみたいなメイクを終始落とさない、ジェームズ・スチュワートのピエロが裏の主役という演出がいい。
冒頭で「地方を回ると赤字確実だから、今後は大都市だけ興行する」とサーカス団のオーナー達が団長のヘストンに通達する場面があるが、今の日本の地方は正にそんな状況で娯楽興行はさっぱり来なくなったし、全国ロードショーのはずの映画新作も半分しか上映しなくなった。
ちなみに日本のサーカスはキグレ・サーカスが倒産した現在、老舗の木下と他は地域限定で興行しているインディー団体のみという寂しい状況。生のサーカスを見たことのない子供ばかりの国って寂しくないか?
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