とても1952年に作られたとは思えない程の迫力を持ったダイナミックな作品だ。
52年のオスカーでは作品賞と脚本賞に輝いている。
上映時間は150分あるため敬遠する人も居るかもしれないが、昔ながらのサーカスの雰囲気にドップリ浸れる上にサーカスの裏話や運営方法街から街へ移動する苦労など隅々まで見せてれる。
加えて携わる人達の群像劇やロマンスも散りばめており見応えはたくさんで、出てくる演者一つ一つのエピソードは全てが必要不可欠なのだと視聴後に思えた。
ただ、70年近く昔という言い訳が通用しない程画質が酷いシーンがそこそこあるのも事実なのとちゅうばんの演目によってはあくびを誘うものもある。
だが後半の怒涛の展開は手に汗握る程でセットや動物が現代ではおおよそ不可能なほどのスケールで描かれておりラストも素晴らしい締め方になっている。
個人的にはグレイテストショーマンは好きだがどちらを選ぶかと言われたら内容ではこちらに軍配が上がるといっても過言ではない。名作だ。