スロバキアのマルティン・シュリーク監督作品。
21の章立てされた細かいカットをつなぎ合わせた作品。ただ風景だけが数秒だけ流れる章も。最後に作品として完成するパッチワークみたい。
登場人物は、離婚して失業中の男性、その息子、今カノ、元妻、両親。
小さな断片のエピソードを観ているうちに、主人公がどういう人でどんな暮らしをしているかが少しずつわかってくる。それが楽しい。
淡々としていて何かが起こるわけでもないのに、皆ほんの少しだけ“普通”とはズレてる行動が面白い。終わってみれば主人公の人の好さがじんわり沁みてくる不思議な作品。
時々流れるピアノの調べがノスタルジックでいいし、息子のコントラバスの演出もほのぼの。OPとEDの夕景、スロバキアの湖畔や自然の風景が美しいアクセントになっていました。
100mark目だ。