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ビートルズ/イエロー・サブマリンのadeamのレビュー・感想・評価

3.0
キャリアの初期から映画もリリースしてきたビートルズですが、その中でもアイドル映画的な作品群とは一線を画しポップアートとして評価されているアニメーション映画。
60年代らしいサイケな色使いとシュールな展開は子ども向けアニメの枠に留まるものではなく、過去の楽曲のイントロやアウトロを効果音的に使ったり、セリフの中に曲名を忍ばせたりとファンサービスも詰まったなかなかマニアックな内容でした。
子どもでも口ずさんでシンガロングできるキャッチーなポールの楽曲、ナンセンスさとメッセージ性、ハードさと優しさの両極を併せ持つジョンの楽曲、サイケデリックな雰囲気に哲学的な歌詞でアート寄りのジョージの楽曲とビートルズの音楽性の幅広さを感じられるのも良かったです。
タイトルのイエローサブマリンとサージェントペパーズがアニメーションのモチーフになってはいますが、ポールよりもむしろジョンの曲の世界観にマッチしているように感じられるのもおもしろいところでした。
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