リメイクされた「スルース」の方を先に見ていたので、驚きという点ではそれほどなかったが、英国俳優同士が見せるやり取りは優雅でありミステリアスであり。
富豪であるミステリー作家のワイクの元に、美容師のティンドルが呼ばれた。
彼はワイクの妻と不倫関係にあり、ティンドルに対し提案を持ち掛けてくる。
出てくる俳優はたった2人であり、それを2時間見せ切るのだから、これはもう演技力がないと無理な相談。
その点でローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインが見事。
二転三転のやり取りの末、勝つのはどちらなのか。
ラストのオートマタ人形の不気味な笑い声がまた不穏な余韻を漂わせる。