探偵スルースの作品情報・感想・評価

「探偵スルース」に投稿された感想・評価

マイケル・ケインがジュード・ロウと共演したリメイク版を観ている方が多いと思うが、オリジナルはこの1972年版。

老推理作家のローレンス・オリヴィエと彼の妻を寝取った若い男マイケル・ケインによる頭脳合戦を描く。二時間八分の長丁場を二人だけの会話劇で持たせちゃうのが凄い。

元々が舞台劇ゆえ、映画らしさにはちと欠けるが、ゲーム的な要素が詰まった作品であり、この手のジャンルが好きなひとにとってはタマラナイ映画だと思う。

ネタばらしになっちゃうので、内容はこの辺にしといて…

ちなみに監督は「三人の妻への手紙」「イヴの総て」「裸足の伯爵夫人」等で50年代ハリウッドの寵児だったジョセフ・L・マンキーウィッツ。

不幸なことに「クレオパトラ」の興行的失敗によりキャリアが低迷してしまい、作品に恵まれなくなったが、そんな時に作ったのが本作。

事実上、これがマンキーウィッツの遺作となったが、それでもアカデミー監督賞にノミネートされるなど大健闘し、キャリアの最後を飾る代表作となった。

とは言うものの、一時はビリー・ワイルダーと並び、ハリウッドを代表する脚本家兼監督として成した人にしちゃ、本作の脚本を全然別な人が担当している点について、ふと一抹の寂しさを覚える。
会話がいい。吹替えも字幕も同じくらい楽しめます。
この作品で、私のミステリーの好き嫌いの基準が出来たような気がする。
年に1度くらい見たくなります。
reif

reifの感想・評価

4.1
いい男が見たい(バンバンバン!)との切実な欲求で、買って一年くらい放置していた三十代のマイケル・ケイン。色香…。老獪な壮年と生意気な青年の男二人芝居で密室サスペンス。これは「セックスしないと出られない部屋」か、または「どっちか死なないと出られない部屋」でした。英語字幕で軽妙なやりとりの妙まで味わえないのが口惜しいところです。筋は追える。マイケル・ケインは若い方なのですが、全人類を混乱させようと後にマイケル・ケインが老けた方でリメイクされてます(若いのがジュード・ロウで)。つまり「マイケル・ケインのスルース」は二バージョンある、贅沢な。知らなくてそっち先に観ちゃったんだよね。こっちの方が全然いい出来。からくり人形たちが効果的に不気味でよいのです
VHSだったので実家の奥から再生機器を出して鑑賞
TSUTAYA新宿店は出だしが絡まってるので慎重に
舞台の脚本そのままなので映画としてみるには少し冗長だが、リメイク版とは違って舞台で行われてるあるギミックを取り入れてるのは高評価。
最近出た秘宝のムック本でミステリ映画オールタイムベストテンの3位に入っていたので(ちなみに1位はサスペリアpart2、2位は悪魔の手毬唄、とさすがに偏ってるなあ…)、7・8年前にWOWOWで録画してたのを引っ張り出してきて再鑑賞(ソフト化はVHSのみ。)。リメイク版は未見。

ジョセフ・L・マンキウィッツ最後の監督作。
戯曲の映画化で舞台はほぼ全編屋敷の内部のみ、登場人物は当時72歳のローレンス・オリビエと39歳のマイケル・ケイン2人だけ。この2人はその年のアカデミー主演男優賞にダブルでノミネートされたらしい。

「スルース」は「探偵する」という意味の動詞らしく、私立探偵は出てこない。

名声はあるが年老いたミステリ作家が、若くて見かけがよい妻の浮気相手を自分の屋敷に呼び出して、その2人の間でいろいろあって…という話で、それ以上の情報はなしで観た方がいい。
といいつつ、筋を知りつつ観ても十分に楽しめた。

とにかく名優2人の強烈に皮肉がきいたセリフのやり取りと独特なセンスのユーモアが面白い。
屋敷内の仕掛け人形や不気味なおもちゃ群が、舞台ではできないだろう映画独特な効果を盛り上げていて、だからマニアの評価が高いのかもしれない。

このレビューはネタバレを含みます

VHSで鑑賞。

登場人物は2人で、しかも、ほとんど2人の会話だけでこの映画が成り立っているところに脚本の良さを感じました。

事件も何も起こらないので、少し物足りなさも感じました。
青山

青山の感想・評価

3.9
ジュードロウとマイケルケインによるリメイク版を先に観てしまったがオリジナルであるこちらは入手困難でなかなか観られなかった。今回VHS宅配レンタルでようやく鑑賞。
家の中だけで繰り広げられる2人の男の心理戦という究極のソリッドシチュエーションはリメイク版同様だが雰囲気はかなり違う。
リメイク版は大人の色気が漂うスタイリッシュなサスペンスだったが、オリジナルであるこちらは終始滑稽味のある喜劇調で進む古き良きミステリーという雰囲気。
短くまとまっていたリメイクに比べて冗長な感は拭えないが、お互いに嫌味なジョークを言い合いながらちょっと気の抜けた騙しあいをしてて、でもどんでん返し凄くて、個人的にはこっちのが好きだった。
ミステリ慣れと前評判の良さとリメイク先に観たことで展開はだいたい予想できてしまったが、それでも脚本のうまさに唸ってしまった。
あーぁ

あーぁの感想・評価

4.1
巨匠マンキウィッツ監督の晩年の名作。
2時間通して出てくる登場人物はなんとたったの二人!
名優ローレンス・オリヴィエと、これまた名優マイケル・ケインの息の合った演技合戦がおもろすぎるー(∩´∀`∩)
騙し合いに次ぐ騙し合いで奥さんの取り合いがいつの間にかただの意地の張り合いに笑

偏屈そうな推理作家オリヴィエとキザな美容師ケインの腹の探りあいと、二転三転する展開で古いけどちゃんと面白い。
ピエロの格好で盗みに入るケインさんはかなりシュール笑

どんでん返しもありーので喜劇っぽい演出とサスペンスが見事にマッチした傑作です(∩´∀`∩)

このレビューはネタバレを含みます

演劇が原作。屋敷の中のワンシチュエーションで、登場人物が2名のみ。構成が素晴らしい。

会話だけで進行していくので前半はダレるが、マイケル・ケインが撃たれる辺りから引き込まれる。

DVD化されてないので、渋谷ツタヤでVHSにて鑑賞。ここは旧作天国でホントにありがたい。

2007年のリメイク版がどう改変されてるのか、勉強のためにチェックしてみようかな。
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