探偵スルースの作品情報・感想・評価

「探偵スルース」に投稿された感想・評価

yadakor

yadakorの感想・評価

2.0
正直、見てるのがきつい作品かな
あんまり魅力的な部分も見出せなかった
80分くらいならあるいはテンポよく見ることができたかも
老推理小説家とその妻の愛人が「ゲーム」と呼ぶ心理的駆け引きを繰り広げる密室劇。
原題が『Sleuth』なので『探偵』のはずなのだが、『探偵スルース』という意味不明の邦題になっており、これが故意か偶然か不思議な雰囲気とミスディレクションになっていて味わい深い。
17万ポンドの宝石っていわれてもピンとこなかったので調べてみたら、1972年の1ポンドが約800円らしいので…えーと、13億6000万円!?
基本的に二人の男の会話だけなのだが、酒を飲んだりビリヤードをしたり部屋を移動したりなど絵変わりに気を使っているのがうかがえた。
最初は軽いユーモアサスペンスのノリなのだが、だんだんと雲行きが怪しくなっていく感じが不気味。
ローレンス・オリヴィエの雰囲気や顔、特に声が、筒井康隆に似てた。VHS。
舞台劇の映画化。舞台でみた方が数倍おもしろかっただろうと思う。
「sleuth=探偵」邦題がいまいちだけど、タイトルに騙された。
男のプライドを傷つけたら、女より怖い。
終始騒がしいし、長かった。疲労困憊で失神。
期待した程じゃないが面白かった。舞台を映画化したもので、登場人物が2人だけ、ほぼ室内の会話劇。普通なら、舞台でやればいいじゃん!となる所を、ギリギリの線で映画にしている。

例えば、冒頭の、ローレンス・オリヴィエがゲームの規則を説明するシーンなどは、2人がビリヤードに興じながら説明が行われ、高速の台詞回しと玉の運動の矢継ぎ早カットで、画面が停滞しないように工夫されている。

って言うか、ただ棒立ちで会話するだけのシーンがない。俳優の動きと重ねられてる。機械仕掛けの人形達も良かった。また、そいつらの顔のカットを効果的に挟むのがよいな!
マイケル・ケインがジュード・ロウと共演したリメイク版を観ている方が多いと思うが、オリジナルはこの1972年版。

老推理作家のローレンス・オリヴィエと彼の妻を寝取った若い男マイケル・ケインによる頭脳合戦を描く。二時間八分の長丁場を二人だけの会話劇で持たせちゃうのが凄い。

元々が舞台劇ゆえ、映画らしさにはちと欠けるが、ゲーム的な要素が詰まった作品であり、この手のジャンルが好きなひとにとってはタマラナイ映画だと思う。

ネタばらしになっちゃうので、内容はこの辺にしといて…

ちなみに監督は「三人の妻への手紙」「イヴの総て」「裸足の伯爵夫人」等で50年代ハリウッドの寵児だったジョセフ・L・マンキーウィッツ。

不幸なことに「クレオパトラ」の興行的失敗によりキャリアが低迷してしまい、作品に恵まれなくなったが、そんな時に作ったのが本作。

事実上、これがマンキーウィッツの遺作となったが、それでもアカデミー監督賞にノミネートされるなど大健闘し、キャリアの最後を飾る代表作となった。

とは言うものの、一時はビリー・ワイルダーと並び、ハリウッドを代表する脚本家兼監督として成した人にしちゃ、本作の脚本を全然別な人が担当している点について、ふと一抹の寂しさを覚える。
黒真珠

黒真珠の感想・評価

4.0
会話がいい。吹替えも字幕も同じくらい楽しめます。
この作品で、私のミステリーの好き嫌いの基準が出来たような気がする。
年に1度くらい見たくなります。
reif

reifの感想・評価

4.1
いい男が見たい(バンバンバン!)との切実な欲求で、買って一年くらい放置していた三十代のマイケル・ケイン。色香…。老獪な壮年と生意気な青年の男二人芝居で密室サスペンス。これは「セックスしないと出られない部屋」か、または「どっちか死なないと出られない部屋」でした。英語字幕で軽妙なやりとりの妙まで味わえないのが口惜しいところです。筋は追える。マイケル・ケインは若い方なのですが、全人類を混乱させようと後にマイケル・ケインが老けた方でリメイクされてます(若いのがジュード・ロウで)。つまり「マイケル・ケインのスルース」は二バージョンある、贅沢な。知らなくてそっち先に観ちゃったんだよね。こっちの方が全然いい出来。からくり人形たちが効果的に不気味でよいのです
VHSだったので実家の奥から再生機器を出して鑑賞
TSUTAYA新宿店は出だしが絡まってるので慎重に
舞台の脚本そのままなので映画としてみるには少し冗長だが、リメイク版とは違って舞台で行われてるあるギミックを取り入れてるのは高評価。
最近出た秘宝のムック本でミステリ映画オールタイムベストテンの3位に入っていたので(ちなみに1位はサスペリアpart2、2位は悪魔の手毬唄、とさすがに偏ってるなあ…)、7・8年前にWOWOWで録画してたのを引っ張り出してきて再鑑賞(ソフト化はVHSのみ。)。リメイク版は未見。

ジョセフ・L・マンキウィッツ最後の監督作。
戯曲の映画化で舞台はほぼ全編屋敷の内部のみ、登場人物は当時72歳のローレンス・オリビエと39歳のマイケル・ケイン2人だけ。この2人はその年のアカデミー主演男優賞にダブルでノミネートされたらしい。

「スルース」は「探偵する」という意味の動詞らしく、私立探偵は出てこない。

名声はあるが年老いたミステリ作家が、若くて見かけがよい妻の浮気相手を自分の屋敷に呼び出して、その2人の間でいろいろあって…という話で、それ以上の情報はなしで観た方がいい。
といいつつ、筋を知りつつ観ても十分に楽しめた。

とにかく名優2人の強烈に皮肉がきいたセリフのやり取りと独特なセンスのユーモアが面白い。
屋敷内の仕掛け人形や不気味なおもちゃ群が、舞台ではできないだろう映画独特な効果を盛り上げていて、だからマニアの評価が高いのかもしれない。
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