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プルートで朝食をのodyssのレビュー・感想・評価

プルートで朝食を(2005年製作の映画)
3.5
【監督の才気が感じ取れる】

英国映画。ニール・ジョーダン監督作品。 

1970年代の英国。或る事情から私生児として生まれ、養母に育てられ、小さいときからゲイの兆候を示していた青年キトゥン(キリアン・マーフィー)が、IRAの過激な活動が横行していた時代と交錯しながら軽やかに生きていくさまを、独特のタッチで描いている。 

実母と会いたいという主人公の探索行が縦糸になっているけれど、あくまで軽やかでしゃれていて、お涙頂戴物にならないところが、監督の才覚を示していると言えるであろう。 

主演のキリアン・マーフィーもなかなかの快演(怪演?)。
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