koyaaa

リプリーのkoyaaaのレビュー・感想・評価

リプリー(1999年製作の映画)
3.8
思ってたんと違った.
恋愛モノなんかと勝手に思ってたが、サスペンスというか結構好み.

いまの時代、顔認証あるからこんな巧妙にはいかないよねえと思いつつ、

上流階級のコミュニティにいかにうまく溶け込むかがキモではあるものの、
なかなか気苦労が絶えないよねぇと思って意外と面白かった.

結局いわゆる「育ちがいい」ってことはその階級にいるためのコストというか障壁が限りなく低いって意味なんだなとつくづく.
それは教養とか才覚っていうより考え方に近い.社長の親父に至ってはリプリーの育ちがどうとかももはやどうでもよくてコマとしか見てないのが納得感あって良い.

リプリーが完全にサイコパス感というか、「本人の意図とは関係なく勝手にそう転んでいっている」みたいな感じがよかった.
途中からリプリーがどんどん知恵をつけていくというか進化していく感じで、エイリアンとかを見てるような気分になった.
音楽を好むが故に突き進んでいくのに最後は何故か自分と似た気がするもののところへ行ったのか、或いはより権力の強そうなところへ行ったのか.なかなか生き物としては逞しい.

若かりしケイトブランシェットが麗しくてとてもかわいかった.
こっちのがヒロイン味ある.
フィリップシーモアホフマン、意地悪そう、下品そう、強そうでこういう権力者!て感じのやついるよなーって感じで良かった.

なぜか2時間越え.結構ながい.
koyaaa

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