しーかず

リプリーのしーかずのレビュー・感想・評価

リプリー(1999年製作の映画)
3.8
面白かった。設定や展開に無理があり過ぎてツッコミどころだらけではあるけど、イタリアの優雅な風景やバカンスの雰囲気、豪華キャストによる素晴らしい演技によって終始楽しめる内容。特にマット・デイモンの演技。リプリーのずる賢さやどこか薄っぺらくて胡散臭い雰囲気をものすごくリアルに演じてたし、卑怯で巧妙な話術や表情に腹が立つんだけど心の隅でどこか応援するような要素もある不思議なキャラクターだった。警察が介入してきた辺りでバレないわけがないんだけど。そして若き日のケイト・ブランシェットの美貌が凄まじかった。豪華キャストから構成される人間関係もスリルがあって見どころだったし、世界は狭いと感じる。リプリーの嘘がバレそうになるようなシーンはバレて痛い目をみてほしいという気持ちと「バレちゃうぞ〜!」というハラハラした気持ちが交差して楽しかった。
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