しーかず

グローリー/明日への行進のしーかずのレビュー・感想・評価

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)
3.9
キング牧師の偉大さと功績が分かる伝記映画。60〜70年代を舞台にしたこの手の作品はどれもその時代に行われてた非人道的な黒人への暴力行為や国家権力ぐるみの悪行に吐き気がする。その中でも非暴力を貫いて戦略的に情勢を変えようとしたキング牧師やそれについていく人たちに感動した。キング牧師のアイデアや行動は黒人の勇気を奮い立たせただけでなく、テレビや新聞を見ている白人たちの意識も変えたと思うし、「血の日曜日事件」後にリベラル思想の白人たちも取り込むことが出来たのが大きな功績なんじゃないかと思う。セルマからモンゴメリーまでの、黒人白人関係なく自由や平等を求める人たちの大行進は思わずジーンときたし、人が持っているエネルギーや勇気を強く感じた。ラストを締め括るキング牧師の演説も迫力があって素晴らしかった。また、ただの伝記ものというだけではなく、映像や家の中のセットなど、60年代の雰囲気をビシビシと感じられたのも良かったし、純粋にすごく良い映画だった。
しーかず

しーかず