しーかずさんの映画レビュー・感想・評価

しーかず

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ザ・ファイター(2010年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

主人公のミッキーと兄のディッキーを中心に描くボクシングの伝記映画。試合中心というよりはミッキーと家族や恋人シャーリーンとの人間ドラマが濃く、ストーリーをしっかり追いながら観れる内容だった。かつての栄光>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

クリストファー・ノーラン監督の長篇デビュー作。長編といっても70分くらいの短さの中で、ノーラン監督らしい時間軸を自在に操る構成。デビュー作ということでもう少し荒いかと思ってたんだけど、時間軸を組み換え>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

名作「レオン」で知られるリュック・ベンソン監督作。もう少しダークで暴力的な話かと思ってたんだけど、アート性が高く音楽も非常に素晴らしい作品で、予想以上に面白かった。主人公は悲惨な過去の痛みを背負い、純>>続きを読む

きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

過去回想メインの王道ラブストーリー。若き日のレイチェル・マクアダムスが美しい。認知症になり自分の人生を忘れてしまったヒロインのアリーに対して、過去の2人の物語を読み聞かせる夫のノア。一瞬だけ記憶が戻り>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

悲劇的な内容から「二度と観たくない映画」なんて話題にも上がる今作だけど、個人的には純粋に映画として傑作だと思う。ホームビデオのような映像と欧州映画の独特な暗さ、質素さ。酷く辛い内容の中で主人公にビョー>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.1

予想以上に面白かった。映像がすごく良いのと、シンプルイズベストな観やすいストーリー。ある日ビートルズを知る者が自分だけになったら...という突拍子もない設定ながら、改めてビートルズの凄さを感じることが>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.1

娘を殺された主人公ミルドレッドと、地元の警察が描かれていて、サスペンスと見せかけてかなり複雑な人間ドラマ。事件の手がかりがない中でミルドレッドが警察へ向ける不信感と攻撃性。ウディ・ハレルソン演じる署長>>続きを読む

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.5

エクソシストの正統続編。悪魔のターゲットになってしまう2つの家族を中心により人間ドラマ的な要素が濃く描かれていて、現代映画として昇華されている感じがした。映像もすごく綺麗だし、エクソシストの続編として>>続きを読む

インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.6

シリーズ完結作。言うほど悪くはなかったし、息子のダルトンが大学生になり、相棒的な女の子がいることによって少し学園要素も加えられてたり、世界観は結構好き。映像も綺麗で良かった。本編の方はシリーズ通してジ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

間違いなく名作。そして、観終わった後にじわじわとどうしようもない切なさや悲しさが押し寄せる。映像や音楽、演技全てが素晴らしくて、すごく現実的な内容なのに夢を見ているような感覚になる不思議な世界観。父親>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

高度600mのテレビ塔の上で遭難した女性2人によるサバイバルスリラー。テレビ塔を登るという親友ハンターの悪ノリ的な配信企画に付き合わされる主人公ベッキー。ベッキーのロッククライミングで夫を亡くして以来>>続きを読む

BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ(2022年製作の映画)

3.4

A24配給ホラー。スラッシャー映画という触れ込みで観たけど、殺されるシーンはほぼカットだし、殺人鬼ものではないのでスラッシャー要素はあまり無い。人狼ゲーム的なゲームから疑心暗鬼になり殺し合いに発展して>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.2

学園ヒューマンドラマの完成系のような素晴らしい作品。稀にみる観心地の良さだった。70年代を思わせるようなノイズがかった映像と音声も雰囲気が出てて素晴らしい。「いまを生きる」のような雰囲気、ハナム先生と>>続きを読む

最終絶叫計画(2000年製作の映画)

4.1

最高。「スクリーム」と「ラストサマー」のプロットを軸に、というか丸々パクったようなプロットの中で他にも様々な映画の場面がパロディとして使われている。基本的には「スクリーム」の展開でセットもほぼ同じでそ>>続きを読む

リアル・スティール(2011年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

予想以上に面白かった。SFロボット系ではあるんだけどめちゃくちゃちゃんとボクシングをしていて、もはや純粋なスポーツ映画として熱い気持ちになれる。全体通して映像も素晴らしい。ヒュー・ジャックマン演じる主>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.8

北野武監督作。本能寺の変までの流れが独自の解釈で描かれていて、織田信長と明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康とその側近とのやり取りやそれぞれの思惑が絡み合っていてかなり見応えがあるストーリー。強面の良い俳優が>>続きを読む

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.9

コメディの名作。ウーピー・ゴールドバーグの演技が光る。コメディとして楽しく観れるだけではなく、昔ながらの風習と考え方に囚われている修道院を主人公デロリスが変えていく過程が軸に描かれていて、デロリスにつ>>続きを読む

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

近年邦画ホラーがパッとしないと感じる中で、久々に良い作品を観た。超自然系のイメージだったんだけど、ナイト・シャマラン監督の「ヴィジット」みたいな世界観で、同時にアリ・アスター監督の「ミッドサマー」やA>>続きを読む

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映像は綺麗だし子供の空想がイマジナリーという存在になっている設定は童心があって良いと思うんだけど、ストーリーが雑でどうしても違和感があった。基本「トイ・ストーリー」2、3作目みたいな世界観をベースに「>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ヨルゴス・ランティモス監督による独特な世界観と映像、アメリカ映画にはない陰鬱な雰囲気が光る作品。独り身が許されなくなった近未来という設定も多様性が推進される現代に対してなかなか風刺の効いたユーモアを感>>続きを読む

ピクセル(2015年製作の映画)

3.8

公開当初かなり酷評されてラズベリー賞にノミネートされまくってしまった作品ではあるけど、個人的には良いところ、好きなところが沢山ある良い映画だと思う。まず80年代の雰囲気全開で始まるオープニングが最高。>>続きを読む

狂った一頁(1926年製作の映画)

3.6

大正時代の映画ということで映像が色んな意味でもの凄い。奇抜なカメラワークも相まってかなりの不気味さを演出してるけど、そもそもモノクロの荒い映像は当時当たり前だっただろうし、昔の人がどういう気持ちで映画>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

3.7

パッケージのイメージと違った正統派のSFパニックスリラー。仲間が順番に殺されていく展開やアメリカンジョークを交わし合う仲の良いクルーたちなど、2000年代の鉄板パニック映画の雰囲気を感じた。ただ、その>>続きを読む

エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ジュリア・ロバーツ主演の実話を基にしたストーリー。とにかく映像がすごく良いのと、音楽も良い。あらすじからバリバリの社会派作品かと思ったら、エリンの家庭事情も込みでドラマ仕立てでコメディチックに描かれて>>続きを読む

インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ4作目であり、1作目の直前までを描いた前日譚。個人的には過去一番の満足度だった。今作は1作目から登場する霊能者エリーズを主人公に、エリーズの生い立ちやスペックス、タッカーとのトリオ愛みたいなも>>続きを読む

ミザリー(1990年製作の映画)

3.8

小説家が狂信的なファンに監禁されるという今となってはわりと王道でありがちなストーリーなんだけど、全体通してクオリティーが非常に高い。特に今作でアカデミー賞の主演女優賞を獲得したキャシー・ベイツの演技が>>続きを読む

アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)

3.8

シリーズ2作目。個人的には1作目より面白かった。前作がほとんど屋敷で繰り広げられたのに対して今作は赤ちゃん誕生とフェスターの結婚を軸にハワイの新婚旅行や、ウェンズデーとパグズリーのキャンプ、ウェンズデ>>続きを読む

ディーバ(1981年製作の映画)

4.0

この時代のフランス映画特有の見栄えを意識した独特で美しいセットや場面と、内容だけ見てもすごく面白かった。主人公ジュールと女性歌手シンシアの恋愛映画なのかと思えば、偶然マフィアの黒幕を告白した証拠テープ>>続きを読む

インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

3.5

シリーズ2作目。前作からスムーズに繋がっている。ジョシュが取り憑かれてエリーズを殺してしまったことによって警察が若干だけ介入してたり、自宅での恐怖と同時進行でエリーズの家での出来事やエリーズ(実は違う>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.9

軽快でしっかり面白かった。展開もテンポがすごく良くて王道のゾンビ映画をパロディーにしながら進んでいくので飽きずに笑って楽しめるし、相棒エドの存在や別れたばかりの彼女リズ、母親、絶妙に腹が立つ役回りのデ>>続きを読む

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.8

アカデミー賞作品賞受賞作。吃音症を患う未来の国王ジョージ6世と、個性的で変わり者の言語療法士のライオネルとの絆がコメディ調で描かれていてすごく観やすいし、それとは対照的に当時の緊迫した国内情勢、ヒトラ>>続きを読む

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

3.9

キング牧師の偉大さと功績が分かる伝記映画。60〜70年代を舞台にしたこの手の作品はどれもその時代に行われてた非人道的な黒人への暴力行為や国家権力ぐるみの悪行に吐き気がする。その中でも非暴力を貫いて戦略>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.2

最高だった。今敏監督の唯一無二の世界観。作画も大好きなんだけど、説明出来ない映像の良さ、独特な暗さとユーモア。ホームレスの描写も若者に襲われること含めて妙な生々しさがあって、キャラクターそれぞれの今に>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.1

面白いし、1カットに見える映像に凄みを感じた。2時間ほとんど繋がった映像の中で繰り広げられる展開は目が離せないし、色んな人たちとの出会いや絶対絶命の場面を一つの繋がった映像で見せられることで2時間で一>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

期待通りの面白さだった。引き続きジョージ・ミラー監督なので期待を裏切ってはこないとは思ってたけど、序盤からセリフや説明が少なく映像で状況や展開を伝えてくる真骨頂が出てたし、テンポの良い画面展開もあり前>>続きを読む

インシディアス(2010年製作の映画)

3.5

ジェームズ・ワン監督による正統派の超常現象ホラー。結構ゾッとするシーンがあったし、いつ来てもおかしくない身構えてしまうカメラワークや音はさすがジェームズ・ワン監督。ただ、観る順序的に死霊館ユニバースの>>続きを読む