ついさっきまで築いていた信頼関係が一瞬にして無になっていく場面をみて、人との関わりにおいて疑心暗鬼にさせられるような作品だった。笑
マットデイモンが演じるトムリプリーは、ただ異常な人間として描かれているのではなく、知的で、繊細で、適応力がある秀逸な人間として描かれていて、鑑賞者側として完全に悪人だと思い切れないような人物設定で、視点を変えて見ることができるのが面白い!
リプリー症候群がこの原作小説から由来しているのを踏まえると、人格障害を抱える辛さというものを考えさせられる作品だったと感じます。