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リプリーのsatchanのネタバレレビュー・内容・結末

リプリー(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

 アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』(1960)と同じ原作を使って映画化した作品だそうです。マット・デイモンも若いけど、今や髪が薄くなってしまったジュード・ロウが本当に若々しい。『アルフィー』の役を思い出しました。ヤリたい放題の若者ディッキーの役で、ヨーロッパで暮らす放蕩息子。ジュード・ロウって、こういう役が多い人だったのかな?前半で死亡してしまい残念でした。後半はマット・デイモンの出番。ジュードロウの恋人マージ役のグウィネス・パルトロウも若くて美しかった。ディッキーの悪友にフィリップ・シーモア・ホフマンが出ていて、彼もまた若いですが、すでに良い味出してました。2014年に亡くなっていたのなんて、知らなかった。ピーター役ジャック・ダヴェンポートはどこか、多分『フラッシュフォワード』で見たことがある俳優さん。ケイト・ブランシェットもお嬢様的なメレディス役で出演していて、こちらも魅力的です。ディッキーの父親役のジェームズ・レブホーンは、『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』でも、フィリップ・シーモア・ホフマンと共演していた俳優さん。
 原作が昔の作品のせいか、同性愛の要素を盛り込みつつも控えめで、視聴者の想像に任せる感じ。マット・デイモンは謎が多い青年として、嘘に嘘を重ね、犯罪に犯罪を重ねていくトムの役。遂に捕まるか、とハラハラするけれど、偶然が重なり命拾いしていく。けれど、常に真相に迫る邪魔者が登場して、殺人を繰り返していく物語。若干、古さを感じるけれど、退屈せず見ることができました。
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