qp

沈まぬ太陽のqpのレビュー・感想・評価

沈まぬ太陽(2009年製作の映画)
3.5
 自身の信念、正義を貫いた社員恩地の生き様を描いています。

 とにかく長かったです。こんなに長くする必要があったのだろうかと途中で思ってしまいました。だんだんと脇役の人間関係も分からなくなってしまいました。

 主要な関係が分かっただけでも、自身の信念を追及していくことが難しいと感じました。私だったらそこでこう言ってしまうなーと思うことも、恩地は自分を通していました。

 でも、彼は1人ではありませんでした。たとえ異国に行かされても、常に家族がそして組合時の部下が慕ってくれました。異国での生活は長い割にはあんまり描かれていません。ただ、誰かが自分を見てくれると思えれば幸せなのかなと感じました。

 同様に、上司の言うことを常に聞いて、良心を無視し続けるのもそれなりに大変なのかなと感じました。行天は周りはどんどん離れていきますが、後戻りすることはできなくなってしまいました。

 現代の若者、というかほとんどの人はどちらの生き方も選ばないと思います。家族の会話でも出てきますが、自身を貫いて家族に嫌な思いをさせることには納得がいかないでしょう。そもそも、転職してしまうと思います。逆に、わざわざ賄賂とか媚びてまで出世にこだわる人も少ないのではないでしょうか。

 この2人の生き方はどちらもすごいなーと思いますが、自分も同じようにとは思えない人々でした。ただ、多かれ少なかれどの会社にも同じ状況があると思い、色々考えるのにはいい材料と思いました。

 相撲界でも恩地みたいな人いなかったのでしょうか?なかなか難しいですね。
qp

qp