鍋山和弥

銀河英雄伝説外伝/新たなる戦いの序曲(オーヴァチュア)の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

『ラインハルト』側の軍と、『ヤン』側の軍。理由は、違いますが、共通して言えることは、どちらも、一枚岩じゃなく、味方が、足を引っ張っているということ。これだから、政治の世界、権力の世界は、嫌ですね。それに、『ヤン』側の軍は、自分が、上官に進言したり、作戦案を出しても、聞き入れないから、意味がない。何のための、参謀か?それに、『ラップ』の戦死は、完全に、上官の、プライドだけの犬死に。死ぬなら、1人で、勝手に、死んで欲しかったでしょうね、乗組員達は。あんたのような、軍人が、第二次世界大戦下の、狂った日本を、作ったのですよ。特攻隊を、生み出した、日本と一緒。戦争は、プライドじゃできない。必要なのは、合理的な作戦だ。ましてや、白兵戦の、ほとんどない、艦隊戦なら、尚更だ。個人の、身体能力など、兵器には、関係ないのだから。『戦争は、いかに、効率よく、犠牲者を出すかだ』というセリフは、頭脳明晰な、作戦で、戦える者からすれば、そうだろうと、納得せざる得ない。戦争は、負けが見えたら、さっさと、降伏するに限る。それだけで、少なくとも、犬死には、無くなる。この戦いは、『ラインハルト』と、『ヤン』が、互角の環境なら、戦況は、互角になると、証明された戦いだったように思う。いや、むしろ、敗色濃厚だった、戦いを、引き分けにした、『ヤン』の方が、頭脳明晰なのかもしれない。軍隊同士の戦いは、利口に、作戦を立てた、上官側に、軍配が、上がるのだ。
鍋山和弥

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