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パリところどころのmamのネタバレレビュー・内容・結末

パリところどころ(1965年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

パリのところどころを舞台にしたオムニバス6話。娼婦と気弱な男のやり取りが面白い第3話がお気に入り♪

第1話「サン・ジェルマン・デ・プレ」
監督:ジャン・ドゥーシェ
芸術家のサロンだったカフェ・ド・フロールもある界隈。
一夜を共にした男に今からメキシコへ行くからとつれなくされ、デッサンの授業に向かうとモデルをしていたのはなんと今朝の男。怒った女が出掛けに声をかけてきたナンパ男について行くとそこは今朝のアパルトマンで...。メキシコ大使館の息子はナンパ男の方で、してやられたり。

第2話「北駅」
監督:ジャン・ルーシュ
せっかく買ったアパルトマンも工事のせいで朝から苛々している妻。仕事に向かう途中で車に轢かれそうになり送るといってついてきた男は今朝自殺を考えていたと言う。一緒に旅に行こうと言い出す男の誘いを断った途端、橋から電車に身を投げる衝撃よ。

第3話「サン・ドニ街」
監督:ジャン=ダニエル・ポレ
娼館の建ち並ぶサン・ドニで、貫禄のある姉御肌の娼婦に、ころころ弄ばれてる弱っちょろい男性がなんか憎めなくって。食事後にいよいよって時の停電。コミカルで面白かった~!

第4話「エトワール広場」
監督:エリック・ロメール
凱旋門から12本の大通りが放射状に広がるエトワール広場。通勤途中にぶつかった男と揉み合いになり男は気絶。怖くなり逃走してしまい、倒れた男のその後を気にしていたが車内でわめいてる姿を見かけ安堵。逃走時に凱旋門の周りを全力疾走する男が面白かった。

第5話「モンパルナスとルヴァロワ」
監督:ジャン=リュック・ゴダール
速達で2人の男にデートの約束の手紙を出した女が、中身と封筒を間違えて投函してしまった事に気付く。慌てて2人の職場へ行き苦しい言い訳を展開するも通用せず、2人共に足蹴にされ追い出される。それで結局手紙は間違ってなかったのよ...。

第6話「ラ・ミュエット」
監督:クロード・シャブロル  
ブルジョワ家庭の少年はうんざりしていた。家に帰ると母は長電話、父はメイドと浮気、2人が顔を合わせれば絶え間ない口論が続く。そんな時に耳栓を見つけ、静かで平穏な時間を手に入れる。外で起こっている事には気が付かず、口論で階段から落ちて負傷した母の事も知る由もなく...。

(ジャン=リュック・ゴダール 1960-1965)

2023-49
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