Sari

パリところどころのSariのレビュー・感想・評価

パリところどころ(1965年製作の映画)
4.0
1992?/ 扇町ミュージアムスクエア
2023/01/30 名古屋シネマテーク

ジャン=リュック・ゴダール監督追悼上映にて鑑賞。
6人の監督が独自の感覚でパリの名所を切り取る短編オムニバス。約30年ぶりに劇場で鑑賞した、思い出深い映画。
90年代のリバイバル公開時、ジャン=ダニエル・ポレ監督作が第一話だったような…第三話に順番が入れ替わっていた。

第二話ジャン・ルーシュ作「北駅」は最もシリアスな展開で鮮烈に記憶していた。

第三話ジャン=ダニエル・ポレ監督の「サン・ドニ街」で娼婦と皿洗いの男との交流がなんとも滑稽で、スパゲティを食べるシーンが忘れがたい。

ゴダール作の第五話「モンパルナスとルヴァロワ」ヒロインのジョアンナ・シムカスのウィッグのようなボブや、アイメイク、着こなしなど洗練された佇まいが色褪せない。ゴダールの女優の撮り方がやはり魅力的。撮影はアルバート・メイズルスが手がける。

最終話のクロード・シャブロル作、ステファーヌ・オードラン演じるマダムの最期もやはりショッキングで、シャブロルらしい見応えあるサスペンスである。
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