ショウジ

キャバレーのショウジのレビュー・感想・評価

キャバレー(1972年製作の映画)
3.8
午前十時の映画祭のラインナップを見て知り、好きだったら観に行きたいなと思ってレンタル。

良かった…キャバレーのキラキラとナチスが台頭する前の不穏さが共存していて他のミュージカル映画にはない味わいがあった。ミュージカルシーンでゾッとするってなかなかないと思う。帽子がヘルメットになるのとかすごい演出…
ライザ・ミネリ演ずるサリーの可愛らしさ憎めなさがとても良いし、MCを演じているジョエル・グレイがとにかく良かった。彼の演技を観るために午前十時の映画祭にも行く。

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2023/01/28 追記

午前十時の映画祭にて再鑑賞。
スクリーンで観るとジョエル・グレイの不気味さがより際立っていた。
ナタリアがサリーに「あなたみたいに男性に体を与えている女性を知らないので…あ、英語が下手でごめんなさい」って謝るシーン以外にも笑いどころが結構あったことに気づけたし、幸せいっぱいのサリーが笑顔で歌っている時にお客さんが一切笑っていないことにも気づけた。
人の幸せって笑いどころないもんね…

あと、キャバレーの明るい歌と暗い現実のシーンの切り替え方が天才的だなと思った。観に行って良かった。
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