男はくらいよ監督さそり

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道の男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

3.5
実在したカントリーシンガー・ジョニーキャッシュとジューンカーターの長い年月の恋愛記。
最初にパッとしない讃美歌を歌ってたジョニーがプロデューサーに自分の事を歌えと言われ、刑務所の経験を歌う。そこが一番、ヒット曲やアーティストの本質を描いていた。
その歌も大ヒットし、家庭も家も富も手に入れるが、ずっと気になっていたジューンとの不倫恋愛、兄の死のトラウマ、薬中等を乗り越えて、幸福を掴む。
主人公の身勝手さはどうしょうもないし、最初の奥さんは気の毒過ぎる。
キューティブロンドのイメージが強いリースウィザースプーンの抑えた演技と歌唱が今まででベストでオスカー納得。
ホアキンフェニックスの狂気はジョーカーに続く。歌も演奏もうまいのは流石。
囚人から励まされ、決行する刑務所のライブのシーンが素晴らしい。
ただ、全体的に長くいらないエピソードを無くせばもっと盛り上がった。ターミネーターのT1000がこんな良いオヤジになってるとは。